美術科の特徴

創造することの楽しさを感じよう!

1年時に美術全般の基礎を学びます。2年時より一人ひとりの個性や進路に応じた専門分野で作品制作に励みながら、豊かな感性と生きる力を身につけます。

同じ志を持つ仲間と共に美術の世界を探求することで、自立心が高まり、3年時には国公立大学・有名私立大学などへの合格が見えてきます。また、指定校推薦入試で受験できる大学も増え、進路の幅も年々広がっています。美術を通して新しいことに挑戦し、表現の喜びと楽しさを一緒に味わいましょう。

コンピュータのプロ仕様のソフト、「イラストレーター」「フォトショップ」を使ってデザインをする情報メディアデザインの授業

授業者:佐野 勝久/永田 千晶

週当たりの各教科・科目の授業時間表

美術科では、3カ年計画で美術の力を育てます。

美術科の特徴

実技学習

1年時では、美術全般の基礎を学びます。2年時より個性と進路に応じた専門分野(日本画・洋画・デザイン)を専攻し、2年間、様々な作品を制作します。一人ひとりの適性に応じた進路目標や学習計画を立て、より確実に希望進路を実現させていきます。

理論学習

西洋美術史・日本美術史・美術概論を学び、美術学習に必要な様々な色彩学の知識や教養を身につけます。多くの芸術家の業績を研究しながら感性を磨くと共に表現を科学し、実技に必要な目と分析力・表現力を学びます。

行事

写生会・美術館での作品鑑賞・ワークショップなど、美術科独自の特別な行事がたくさんあります。特に美術史校外教室(徳島県の大塚国際美術館・岡山県の大原美術館)では、多くの素晴らしい名作を鑑賞することができ、大変充実した内容となっています。

実 績

【入賞・入選総数61名】

一般の人も多く出店する展覧会で、
美術科の生徒が大勢入賞・入選しました。

日本画部門 【特選2名・推奨2名・入選17名】
洋画部門 【推奨1名・入選24名】
デザイン部門 【愛媛県美術会大賞1名
特選2名・推奨1名・入選10名】
彫刻部門 【入選1名】

第65回全日本学生美術展

推奨2名・佳作1名・入選7名

第22回高校生国際美術展

奨励賞1名・佳作4名

第32回読書感想画中央コンクール  高等学校の部愛媛県審査

優秀3名・優良5名

第32回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演ポスター

優秀賞1名・優良賞1名・特別賞 済美高等学校

第35回愛媛県高等学校総合文化祭リーフレット原画

最優秀賞1名・優秀3名

令和2年度県民総合文化祭プログラム表紙原画デザイン

採用1名・佳作1名

令和3年度ウォームビズ四国キャンペーンポスターコンクール

最優秀賞1名

講評会で作品の制作プロセスを説明するデザインの授業
授業者:安田 みえ

済美展(卒業制作展)に向けて50号の大作を制作する日本画の授業
授業者:向井 友貴美

講評会で作品の制作意図を説明する洋画の授業
授業者:一柳 明美/高見 和秀

感性を磨く様々な活動

美術史校外教室
〔大塚国際美術館:徳島県〕

キャリア教育講座 「絵を描く筆の話と製作実習」
清晨堂 阿部 悠季 先生

写生会
面河渓の清々しい空気、太陽
の光、風を感じながらの写生

済美幼稚園での共同制作
園児と一緒に大作に挑戦します。

美術を活かしたボランティア活動
うるおいの泉クリスマス装飾

教員から一言

彫刻は触感の芸術です。触って面や奥行きを感じます。素材も粘土・木・石膏など材質が変われば作品の印象も変わります。平面とは違う触ることで出来る、そんな自分だけの形を作ってみませんか。

彫刻担当:小田 久義

彫刻集中講義(講師:小田 久義

夢を追いかけて

発見の毎日

美術の授業は、初めて経験する技法や画材ばかりで、毎日わくわくしながら挑戦しています。デッサンでは枚数を重ねるごとに、ものを視ることの大切さを学んでいます。また、講評会を通して、自分の課題や新しい表現を知ることができ、深く物事を思考できるようになりました。これからも、美しさを追究しながら、感動を伝えられるような作品を制作していきたいです。

新しい自分と出会う

私は、両手を上へと伸ばし美を創造していくというイメージで自画像を描いています。表情は挑戦と模索が入り混じった眼差しで表現しています。失敗を恐れず筆を重ねることで、深みのある色彩が初めて生まれることを実感し、毎日夢中で制作に励んでいます。今後も自分らしさを発見し、成長できるよう積極的に制作に励みます。

風景を通して自分を表現する

私は、風景を描くことで自身の存在や心情を表現しています。実際に五感で感じた温度・湿度・風の流れ、射光の美しい世界、さらに時間や心の変化などを絵の中に留めたいという想いで、授業や放課後にもじっくりと作品と向き合いながら試行錯誤しています。想いを込めた作品が応えてくれた時の充実感はひとしおです。将来を見据えて、今後も表現を深めていき、美術系大学進学を目指します。

進 路 実 績

平成31年~令和3年実績

日本画

日本画を専攻できる高校は、全国でも僅かしかありません。

日本画は、主に墨や岩絵の具、麻紙など自然素材を材料に描きます。素材そのものが持つ独特な魅力を活かして、ぼかしや垂らし込み、箔押しなど伝統的な表現技法にも挑戦します。

現代に生きる皆さんの瑞々しい感性を活かして、新しい表現を追究していきましょう。

日本画担当:向井 友貴美

「夢想」(特選)
渡邉 雅子 河北中学校出身

第69回秋季愛媛県展 日本画部門

「静心」(特選)
児玉 萌々果 桜井中学校出身

「凛然」(推奨)
坂本 萌々 高浜中学校出身

洋 画

第65回全日本学生美術展

「快晴」(推奨)
青野 凜 桜井中学校出身

「passion」(推奨)
木下 理子 城北中学校出身

第69回秋季愛媛県展 洋画部門

「雄大豪壮」(推奨)
松岡 慶籠 垣生中学校出身

美術を学ぶことは自身を含めた世界と向き合うことです。洋画の授業では油絵具や溶き油などの画材の使用法を基礎から学び、幅広い表現の可能性を探します。一筆一筆キャンバスに重ねた絵具は互いに響き合い、色彩やマチエールとなって現れ豊かな画面を作り出します。表現する面白さを一緒に体験しましょう。

洋画担当:一柳 明美

デザイン

「Imagine your future」(特選)
大野 瑞季 城西中学校出身

「憧憬」(特選)
西原 帆風 西条南中学校出身

「Gift from nature」(美術会大賞)
土屋 千空 立花中学校出身

第69回秋季愛媛県展 デザイン部門

 今、私たちを取り巻く環境には、様々なジャンルのデザインが存在しています。済美のデザインの授業では、手やPCで描く時、自分自身のひらめきや美意識と向き合い、情報の収集・整理・分析を活用して、表現テーマを明確にしていきます。ここで身につけるデザインの思考は楽しく、発見の喜びに溢れ、みなさんの未来を切り拓く力となっていくでしょう!

デザイン担当:安田 みえ