初詣

校長 永井康博

 新年、明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。

 1月は入試の月です。15日(土)・16日(日)には、大学入学共通テストがあり、本校からは、約450人の生徒が受験する予定です。また、13日(木)には本校の推薦入試も実施されます。高3生も中3生も体調管理に十分留意し、本番に臨んでほしいと思います。

 ところで、お正月と言えば「初詣」ですが、昔ながらの風習の多くが廃れていく中にあって、長く息づいているものの一つです。多くの皆さんも初詣に出かけたことと思います。

 「初詣」とは、その年の最初に社寺にお参りし、新しい年の幸せを祈願することですが、その起源は、平安時代から始まったとされる「年籠り」のようです。「年籠り」とは、神社の氏子の家長が、大晦日の夕刻から朝まで、氏神様が祀られている神社に籠って、新年の豊作を徹夜で祈るものです。やがて、この「年籠り」が、大晦日夜の「除夜詣」と元旦朝の「元日詣」との二つに分かれ、「元日詣」の方が「初詣」の原型となったというのが有力な説です。さらに、現在のような形になったのは、明治中頃のようで、当時の鉄道会社のキャンペーンで、大都市近郊の有名社寺へ初詣に行くことが流行し、成田山新勝寺(千葉県)へは京成電鉄が、川崎大師(神奈川県)へは京急電鉄が多くの参拝者を運び、現在に至っています。

 私は、物心が付いた頃から、元日に親に連れられて、氏神様と菩提寺に初詣に出かけていました。これが我家の慣習で、今も続いています。この2年は、「新型コロナ」が一刻も早く終息し、学校に平穏な日々が戻ってくることをお願いしています。

 生徒の皆さんには、2学期終業式で令和4年を迎えるにあたって、新年の目標・計画を立て、出来る事から実行していこうという話をしました。初詣に出かけて、神様や仏様に誓った人もいると思います。その誓いを、この一年間忘れずに、日々努力を積み重ねていってほしいと思います。

 このホームページに文章を寄せるようになり、今回で10回目となりました。もういい加減、「新型コロナウイルス」について触れる必要が無くなってほしいと思うのですが、そうもいかない情勢です。新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大が気になります。不安を煽るつもりは全くありませんが、昨年夏頃と同程度の感覚で「新型コロナ」と向き合うことが必要ではないかと考えます。どんな変異ウイルスであろうが、「3密」を防ぐことが感染対策の基本となります。まだまだゴールが見えませんが、コロナが終息するまで「済美ルール」の徹底に、ご理解・ご協力をお願いします。

2022年01月01日