校長便り８月　「やればできる」は「やれば成長できる」

校長　永井康博　

　１学期終業式も感染拡大防止のため、放送で行われました。その中で、校訓「やればできる」に関する話をしました。

　みなさん、教室前方中央の校訓「やればできる」を見てください。実はこれは２代目のもので、国語科の檜垣先生が、数年前に一枚一枚書いてくださったものです。

　昨年３月下旬、ＮＨＫの番組収録で、ティモンディの２人が、済美高校の教室でインタビューを受けました。卒業後、約10年ぶりに教室に入ったのですが、その時、高岸君が、「先生、校訓の文字が変わっていませんか？」と私に尋ねてきました。彼らの時代のものとは変わっていると気付いたことに、本当にびっくりしました。

　その番組の中で、彼はこのように語っています。「やればできる」は、「やれば成功する」という意味ではありません。「やれば成長できる」ということです。「成功は目標かもしれませんが、真の目標は成長です。」

　収録の時、そばで聞いていましたが、なかなか深いなと感心しました。高岸君なりの校訓の解釈ですが、みなさんも是非、この機会に、「やればできる」という校訓の意味をじっくり考えてほしいと思います。（1学期終業式、式辞より）

　ＮＨＫ大河ドラマに出演したり、最近は独立リーグの栃木ゴールデンブレーブスに入団したりと、何かと話題の多い高岸君ですが、今度会った時には、校訓についていつ頃からこのような解釈をするようになったか尋ねてみたいと思っています。これからのさらなる活躍を期待してます。

　この度、地元で開催される「四国総体2022」を現地にて応援したいという在校生の声を是非実現させたいと準備をしておりましたが、新型コロナの感染拡大のため、断念せざるを得ない状況となってしまいました。全試合がインターネット（インハイＴＶ）で中継されますので、ネットを通して応援してほしいと思います。

新「やればできる」

旧「やればできる」