校長だより　坊主フレンド（大谷徹奘先生）からのメール

　昨年度の「済美高校文化・芸術発表会」で講演をしていただいた、薬師寺執事長の大谷徹奘先生から、毎週金曜日に「日々のことば」というタイトルのメールが届きます。私はそのメールの全文を月曜日の朝、仕事が始まる前にノートに書き写しています。一週間の始まりに際して、心が落ち着き、活力を貰えるような気がするのです。

　ところで、2・3年生は徹奘先生のことは、よく覚えていると思います。講演当日、私はステージの方から客席を見ていました。これから始まる講演への期待に満ちた表情の生徒たちがほとんどでしたが、一方で、極少数ではありますが、あまり乗り気がしない様子の生徒がいたのも事実です。

しかし、講演が始まって、ものの3分も経たないうちに、全員の生徒が徹奘先生の世界に引き込まれたことが感じとられました。

　先日、令和2年度の「キャリア教育報告書」が配布されましたが、2・3年生は当日の事を思い出しながら、文化・芸術発表会の所を読んでください。1年生も読んでみましょう。保護者の皆様もご一読いただければ幸いです。

　私は、講演の後半に全員で唱和した「花の咲かない寒い日は、下へ下へと根をのばせ。やがて大きな花が咲く」という言葉が、一番印象に残りました。挫けそうになった時には、この言葉を思い出して心の中で唱えています。