「キャリア教育だより」久万高原サイエンス合宿
5月13日(金)~14日(土)、2年生特進理系コース対象の久万高原サイエンス合宿が行われた。自然あふれる久万高原町で、地質や生態系、天文学など日頃の授業ではできない経験を通して、自然科学分野への興味関心をさらに深め、科学的探究力を養うこと、コース内での親睦を深めることをねらいに、特進理系コース2年生では、毎年久万高原サイエンス合宿を実施している。
初日に面河山岳博物館とその周辺の森林を見学・散策し、石鎚山の地質や生態系の解説を受けた。大きな樹木の枝が枯れ、そこにできた穴に小さな動植物が育まれることなど、林道で実物を示しながら教えていただいた。その後、「久万高原のスズメバチ食文化」と題して、昆虫に関する久万高原の自然や食文化についての講義を受けた。久万高原の地域でもスズメバチを食べる昆虫食文化があったが、時代が変わるとともに食文化の画一化、蜂を駆除できる人口の減少などにより、現在ではスズメバチを食べることがほとんどなくなったことや、昆虫食がSDGsにも繋がることを教えていただいた。夜の天体観測は、雨天の為、プラネタリウムとなり、「季節の星座」を紹介していただいた。双子座や獅子座、蟹座などの12星座から北斗七星や牛飼い座、オオクマ座などの有名な星座を取り上げ、神話と交えながら解説していただいた。また、翌日の競技会に備え、グループで遠くまで正確に飛ばせるよう工夫してペットボトルロケットを製作した。 2日目のペットボトルロケット定点競技会では、ペットボトルロケットを実際に飛ばし、約40m先の的にどれだけ近づけることができるかを競った。
合宿中、生徒たちは興味津々で解説や講義を受け、その内容について班員と活発に議論し合っていた。プラネタリウムで星空が広がった瞬間や、ペットボトルロケットが的の近くに落ちた瞬間には歓声が上がるなど、感性豊かな姿や、ペットボトルロケットのフィンの形や数、水の量や発射角度など、ディスカッションして工夫する姿が心に残った合宿であった。(小嶋)