師走

校長 永井康博

 早いもので令和4年も残すところ、1ヶ月となりました。校長室には最近では珍しくなった大型の「日めくりカレンダー」があります。私は出勤後、まず初めに「日めくり」を1枚めくることを日課にしています。新しい気持ちになり、気合が入るような気がします。その「日めくり」も、今年1月には厚さが2cm近くもありましたが、今では1mm程となってしまいました。
 毎年感じることですが、12月は他の月よりも早く過ぎ去るように感じます。一年の締めくくりとしてやるべき事が多い月であり、3年生が「大学入試共通テスト」などの大学入試本番を迎え、新入生を迎えるための入試の準備が始まって、慌ただしい日が続きそうです。まさしく「師走」です。
 ところで「師走」とは元来、旧暦の12月を指す言葉です。(今の暦では12月末から2月上旬に相当します。)「師が走る」という文字から、年末の慌ただしさを見事に表した言葉に感じられますが、語源には諸説あるようです。
 一番有名な説は、「師走」の「師」は僧侶を指し、昔は、年末に僧侶に家に来てもらい仏事を行うことが多かったため、僧侶が忙しく走り回ることから「師(僧)が馳せる」から「師馳す(しはす)」になったというものです。このことは、平安時代に作られた辞書にも書かれています。

 今年も、新型コロナに関しては、一時期感染者数が減ったことや政府の政策転換により多少平常が戻ったものの、昨年に引き続き、制約の多い年でした。
 先月22日に、国内の製薬会社が開発した、新型コロナウィルスの初めての飲み薬が厚生労働省から承認されたという嬉しいニュースがありました。しかしながら一方では、インフルエンザとの同時流行が心配されています。良い年を迎えるためにも感染対策の継続に全力で取り組んでいきたいと考えています。引き続き、ご理解・ご協力をお願いします。

2022年12月01日