一年の計は元旦にあり
校長 永井康博
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
「一年の計は元旦にあり」は、年始によく耳にする有名なことわざです。
私は、このことわざは、てっきり中国由来のものと思っていました。中国明朝の学者、馮慶京が著した「月令広義」の中に、こうあります。
一日之計在晨 一日の計画は朝に立てることが重要である。
一年之計在春 一年の計画は春に立てなさい。
一生之計在勤 充実した一生には勤勉が肝要である。
一家之計在身 一家の将来は健康に過ごすことで決まる。
ところが、戦国時代の武将として有名な毛利元就の言葉が由来であるという説を知りました。元就が長男の隆元にあてた手紙の中で、次のような教訓を伝えています。
一年の計は春にあり
一月の計は朔(ついたち)にあり (朔とは月の最初の日)
一日の計は鶏鳴にあり (鶏鳴とは一番鶏が鳴く早朝)
結局、このことわざの由来は、不確かですが、いずれにしろ、新しい年の計画は年始に立てるべきである。物事を始める時には、きちんと計画を立てる必要があると説いています。生徒の皆さんは、2023年(令和5年)に対し、どのような計画を立てたのでしょうか。今年は何をするか、年頭に目標を定め、決意を新たにすることが大切です。年の初めの過ごし方がその一年を左右するという思いを強く持って、2023年のスタートを切ってほしいと思います。
目標を立てるだけでは意味がないことは明白です。日々の小さな行動の積み重ねが、目標達成につながっているということを忘れず、日々のルーティーンを定めるなどの具体策を設定し、地道に一歩ずつ実行していってほしいものです。
12月23日から開催されたバスケットボールの全国選手権(ウィンターカップ)に、本校バスケットボール部が出場し、私も応援に行ってきました。1回戦は栃木県代表の矢板中央高校と対戦し、79対69で勝利し2回戦へと進みました。対戦相手は過去に優勝経験のある札幌山の手高校でした。身長も高く、日本代表選手もいる強豪でしたが、臆することなく自分たちのスタイルを貫き通しました。83対106で敗れはしましたが、一時は9点差まで詰め寄る最後まで緊張感のあるすばらしい試合展開でした。(札幌山の手高校は、準優勝でした。)試合後、選手達と話をしましたが、その表情には悔しさはあるものの、強豪校相手に善戦した充実感を感じました。来年も出場できるよう頑張ってほしいと思います。また、多くの保護者の皆様が応援に駆けつけてくださいました。日頃からのご支援も含め、心よりお礼申し上げます。
3学期は入試の季節です。3年生は大学入学共通テスト・私立大学一般入試・国公立大学2次試験と続きます。また、新入生を迎えるための本校の推薦入試・一般入試もあります。受験生の皆さんは、新型コロナ対策にも留意し、体調管理には十分気を付けて頑張ってほしいと思います。