新校舎の建築 順調に進行中
校長 永井康博
今年4月からの旧本館・南東校舎の解体工事が無事終了し、いよいよ新校舎の建築が始まりました。来年の11月にはこのⅠ期工事が完了する予定です。完成後は残った部分の解体工事に移り、その場所に次の新校舎を建築するⅡ期工事が始まります。工事開始以来、騒音・粉塵などで近隣の皆様をはじめ、多くの方々にご迷惑をおかけしていますが、今後もご理解・ご協力をお願いします。
ところで、済美高校のルーツは1901年(明治34年)に開設された松山裁縫伝習所ですが、1911年(明治44年)4月に愛媛実科女学校と勝山高等女学校が合併し、済美女学校と済美高等女学校が開校しています。そして、同年10月に一番町と二番町にあった校舎から、現在の敷地に建築された校舎に移転して来ています。
当時の学校の周囲は、田畑が多く、のどかな風景であったようです。学校の西側にある久徳寺の門前には「堀」があり、夏には大量の蚊が発生して困ったとか、草むらから蛇が多く出て大騒ぎになったなどの話が伝わっています。
一方では、現在の伊予鉄道「横河原線」・「高浜線」・「郡中線」はすでに開通しており、通学にはとても便利な現在地を移転先として選定したことは、その後の済美高校の発展に大きく関係したと思います。
10月9日(日)、鬼北町広見の道の駅「森の三角ぼうし」で、朗読ミュージカル「Flying Girl」~日本初の女性飛行家・兵頭精物語~が初上演されました。5月に放送された南海放送のラジオドラマを元に朗読ミュージカルに再構成されたものです。初回公演ということで、私も観覧させていただきましたが、素晴らしい作品に仕上がっていました。12月には本校生徒の前で上演していただく予定です。
今から100年も前の時代に東仲村(現在の鬼北町)から済美高等女学校へ進学し、さらに上京して、幼い頃からの夢であったパイロットになるという夢を実現した兵頭さんの偉大さを、この朗読ミュージカルを通して学んでほしいと思っています。