令和7年度愛鳥週間用ポスター原画コンクール 金賞
美術科3年 増田 莉乃 (拓南中学校出身) デザイン専攻
「愛鳥週間用ポスター」

 このコンクールは、日本に生息する野鳥を主な対象として愛鳥思想の高揚・普及の目的に沿った作品を募集しています。私が描いた鳥は「アカコッコ」という鳥で、日本固有種であり絶滅危惧種に指定されています。森林伐採や道路建設による生息地の破壊など人間によって数を減らされたアカコッコを多くの人に知っていただき、「みんなで守る」という意識を高めていただきたいという想いを込めて描きました。
 アカコッコの瞳や背景を輝かせて描くことで、将来、絶滅への道を辿るのではなく、自然の中で活き活きと生きていく希望が感じられる効果をねらいました。日本には、他にも様々な生き物たちが絶滅への危機に追いやられている現状があり、そのほとんどの原因が人間の手による自然破壊です。私はこの制作を通して、命を大切にとらえ保護し共生することが必要だと改めて実感しました。今後はこの受賞を糧にして自然や社会への視野を拡げ表現力を磨いていきたいと思います。

令和7年度愛鳥週間用ポスター原画コンクール 佳作
美術科2年 後藤 小晴 (松柏中学校出身) デザイン専攻
「愛鳥週間用ポスター」

 春の訪れを知らせるウグイスたちを主役にしました。日本の春を象徴するウグイスは生息地が年々減少しています。春前になると祖父母の家の近くにある桜の木から、ウグイスの声がよく聞こえてくるので、その時に清々しい風景を重ねるイメージで描きました。
 制作を通して、私たちの野生鳥類の保護思想を高めると共に、一般の方々への普及、啓発を図るものです。自分のポスターで多くの人が愛鳥の精神を育み、自然環境の保護に目を向ける契機になってほしいと思っています。
 この経験で、主題表現の大切さと自分なりの表現を追究し、純粋な心情を客観的な表現に落とし込むことのやりがいを学ぶことができました。
2025年01月14日