「やればできる」は、野球部をはじめ多くの運動部の活躍によって、全国的に有名になった済美高校の校訓です。最近は、お笑い芸人のティモンディによって再び注目されるようになりました。(本校卒業生である2人の事については、またの機会に触れたいと思っています。)「やればできる」は、とてもシンプルですが、奥が深い言葉でもあると思います。4月4日に行われた東京オリンピック代表選考会100mバタフライで優勝し、オリンピック代表に内定した池江璃花子さんのことは、皆さまはよくご存知だと思います。彼女は2年前に難病と言われる白血病を発症し、長く苦しい闘病生活を経て、昨年8月に復帰したばかりです。この2年間の彼女の努力は、言葉では表現できないものがあったと容易に推察できます。レース後のインタビューで、「すごく辛くてしんどくても、努力は必ず報われるんだなと思った。今すごく幸せ。」まさしく「やればできる」です。その夜のニュースで何回も同じ場面が放映されましたが、私はその度に目頭が熱くなりました。
「済美」の校名には、「子孫が先祖の業を受け継いで、よい行いをする」つまり、先輩の残した立派な業績を後輩が受け継いで、ますます発展させていくという意味があります。その精神を我々の先輩の先生方や、その時代時代の生徒が引き継いできたからこそ、120年の歴史と伝統をもつ学校に成長してきたのだと思います。
校名「済美」のもつ意味と、校訓「やればできる」この二つを柱にし、済美高校がさらに発展するよう努力してまいります。
済美高等学校長 永井康博
〔校名の由来〕
紀元前320年前後に書かれた、中国の『春秋左氏伝』の中の 「世々済其美、不隕其名(世々その美を済し、その名をおとさず)」から引用されました。「子孫が先祖の業を受け継いで、よい行いをする」つまり、先輩が残した立派な業績を後輩が受け継いで、ますます発展させていくという意味です。
〔校章の由来〕
円形は人格の円満、美は心身の美をあらわし、わが校の表象としている。(意匠 牧野菱江氏 明治44年制定)
1 学校いじめ防止基本方針
いじめは、現在わが国の重大な社会問題として多くの人々の関心、憂慮の的となっている。また、いじめの態様は、冷やかしやからかい、集団的な無視や仲間外しなどの精神的な苦痛を与えるものや、暴力行為による身体的な苦痛を与えるもの、さらに犯罪行為として処罰されるものなど様々である。さらに最近では、インターネットなど情報機器を介したネット上のいじめなど、学校だけでは対応が困難な事案も増加し、多様化している。いじめが原因で不登校に追い込まれたり、自らの命を絶つといった痛ましい事件もあとを絶たない。「いじめ」は重大な人権侵害であり、人権問題の原点でもある。あらゆる人権侵害は、その根本的な構造や形態からいって本質的に「いじめ」である。そこで、生徒たちが安全で充実した高校生活を送れるよういじめ防止に向け、日常の指導体制を定め、いじめ防止を図りながら、いじめの早期発見に取り組むとともに、いじめを認知した場合に適切かつ速やかに解決するための「学校いじめ防止基本方針」を定める。
2 いじめの定義
「いじめ」とは、生徒等に対して、当該生徒等と一定の人的関係にある他の生徒等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む)であって、当該行為の対象となった生徒等が心身の苦痛を感じているものをいう。
(「いじめ防止対策推進法」第2条:平成25年9月28日施行)
3 いじめに対する基本的な考え方
いじめは、どの生徒にも、どこの学校においても起こり得るという事実を踏まえ、「いじめは人間として絶対に許されない」「いじめはいじめる側が悪い」との共通理解のもとに、「いじめの未然防止は、学校・教職員の重要課題」との共通認識を徹底する。
4 いじめ防止の指導体制と組織的対応
5 いじめの予防と早期発見
6 重大事態への対応
県教育委員会への報告や警察への相談を図る。