絵の具・岩絵の具 素材から考える
女子美術大学 名誉教授 橋本 弘安 氏
キャリア教育講座「絵の具・岩絵の具 素材から考える」を美術科1・2・3年生対象に実施いたしました。(2021年7月)
はじめに、橋本弘安先生による天然顔料・岩絵の具の制作方法についての講義が行われました。(新型コロナウイルス感染予防のため「ZOOM」を利用したオンライン。)
次に、岩絵の具の制作実習を実施しました。済美高校の校庭の石・思い出の石・ふるさとの石などを岩絵の具に変えるという体験を通して、自然に対するリスペクトや自分の生れ育った土地に対する愛着を持つ機会となりました。
それぞれが作った岩絵の具を持ち寄り共同制作作品を完成させ、図書館前に展示しています。
会場の様子
石や砂を細かく粉砕している様子
各自が制作した岩絵の具で
着色している様子
図書館前の展示の様子
完成した共同制作
【生徒の感想】
- 岩絵の具の作り方や道具・材料によって、数えきれないほどの色が作れるということや、そうして色を作ることの大変さを知り、画材を大切に感謝しながら使おうと思いました。
- 石集めは庭にあるような石を適当に選んで持参しようと考えたが、せっかく講座を開いてくださるのでそんなものではだめだと思い直し、重信川や五色浜など色々な場所へ探しに行きました。探している最中に綺麗な白色の石を見つけ、それを絶対に使おうと決めました。石をゴリゴリと削る工程が一番楽しく、時間をかけて削ることで砂の粒子が細かくなり、紙に色が綺麗に乗りとても嬉しくなりました。何事も努力と経験の蓄積が大切だと実感しました。