令和5年度 1学期

校長 永井康博

 4月11日に575名の新入生を迎え、令和5年度第1学期がスタートして3ヶ月。もうすぐ1学期が終了しようとしています。新型コロナウイルスの感染拡大が、ほぼ収まり、平常の学校生活が戻ってきました。
 約3年間続いたコロナ禍を通して、感染症予防における、換気・手洗いなどの重要性を学びました。新型コロナも落ち着いているように思われますが、第9波が到来しているという説もあったり、本校においても散発的なインフルエンザの流行も見られたりします。今年の夏も猛暑となることが予想されており、すでに学校のエアコンもフル稼働中です。各教室に空気清浄機を設置していますが、こまめな換気を実施して感染症の拡大を防ぎたいと思います。
 今年も本校運動部の県総体・四国総体での活躍は目覚ましいものでした。今月22日から北海道で開催されるインターハイには、陸上(男・女)、ソフトテニス(男・女)、剣道(男)、ソフトボール、卓球、新体操、計8つの部が出場します。「翔び立て若き翼 北海道総体2023」での活躍を期待しています。
 また、今月29日から鹿児島県で開催される第47回全国高等学校総合文化祭には、囲碁将棋部、写真部が出場します。こちらも全国の舞台での活躍を期待しています。
 さらに、今月13日からは、第105回全国高校野球選手権記念愛媛大会が始まります。4年ぶりの通常開催です。全校を挙げて応援し、100回大会以来の夏の甲子園を目指したいと思っています。
 「坊主フレンド」の奈良薬師寺執事長の大谷徹奘先生から、次のようなメールが届きました。
 昭和51年3月、450年ぶりに再建が叶った金堂落慶法要後の出来事です。師匠・高田好胤和上の伴僧役だった私に命ぜられていたのは、記念法話の時間までに師匠を会場にお連れすることでした。
 遅れまいと促すものの、師匠は参列者お一人おひとりに深々と頭をさげ、お礼の言葉を伝えておられました。時は刻一刻と過ぎています。焦りを感じた当時12才だった私は思わず「そんなおじきばかりしてたら遅れますよ」と口走ってしまいました。すると「どなた様のおかげで、金堂を建てていただいたと思っているんだ。」と人様の前で叱責されました。
 これが師匠にご指導いただいた最初であり、「おかげさま」を意識した最初でもあります。この出来事から50年近くの時が経ちました。
 最近なぜかこのことをよく思い出します。その都度省みて「オイ徹奘。『おかげさま』を忘れていないか。自惚れが強くなっていないか」と自分を問いただすようにしています。

 徹奘先生からのメールには、いつも考えさせられます。数多くの人の「おかげさま」で今の済美高校があることを、改めて認識しました。

2023年07月04日